第711回男塾「世界一のスパイ大国」前編
次々と事件がおきるため緊急配信を優先したため、やっと配信できる。大いに義憤の念を燃やしてもらいたい。
スパイ国家、中国
世界一スパイが少ない国はどこかというと、迷うことなく「日本」と答える。国家をあげてスパイを養成し、諸外国に潜伏させ諜報活動をやらせる意思は到底ない。では世界一の「スパイ国家」はどこかというと、今は中国であると断言できる。
イスラエルの「モサド」、米国の「CIA」、イギリスの「M16」、ロシアの「GRU(KGBの後継)」など、各国には情報機関があるのが常識というか、情報戦で勝たないことには、外交でも火力を伴う戦争でも不利になるため、国益のため必要があって情報収集活動を積極的に行っている。世界各国で秘密訓練された腕利きのエージェントがスパイ映画さながらの諜報活動を国際社会で展開し、水面下の世界で鎬を削っている、というのが実情である。
北京に本部を置く「MISS」は外国の情報を収集する秘密警察機関で、1983年から活動を活発化している。中国人民解放軍総参謀部第三部には「サイバー攻撃部隊」があるし、その規模たるやCIAに匹敵する。「国家安全部」、「公安警察組織の公安部」、「人民解放軍の参謀第二部」、そして今最も注目されているのは中央委員会傘下の情報機関「中央統一戦線工作部」がある。