第697回男塾「外国人が自由に土地を購入できる唯一の国、日本」後編
一番の問題点は取得した土地の使途が自由なこと
外国人が土地を自由に購入できることを問題視して来たが、これに加えてもう一つ大きな問題を抱えている。外国人が土地を所有した際の使途に制限を設けていないのだ。これも一般的には考えられない脇の甘さである。取得した土地の「使途」に何の規制もなく自由度が高いことが、安全保障上の危険を招いたり、国家に不利益をもたらす原因になる可能性がどうして分からないのか私には分からない。
たとえば「水資源」「森林」「温泉」エリアを外国人が購入した場合も、外国人であっても自由に、無制限に、その場所の資源を使うことができる。山や森などの水資源の元となる広大な土地を外国人に購入されてしまえば、日本の限りある資源を奪われることになる。周知の通り、21世紀は資源争奪戦の時代。人口爆発によって水も、エネルギーも、食糧も、足りない。石油1ℓよりも水1ℓが高価な地域は世界ではいくらでもある。
品質の良い日本の水は世界に誇る水資源であり、世界中の人が欲しがっている自然の恵みである。北海道の森林の購入は明らかに水資源に狙いを定めての購入であり、それを知っていて法律によって防御しようとしないのは怠慢を通り越している。
それはそのまま「森林の木材」にも「温泉」にも言えることであり、わが国固有の資源を守ろうとしない政府であれば倒さなければならない。平成18年から令和4年にかけて「9,446ヘクタール」もの広大な我が国の森林が外国人に買われてしまっている事実を知らなければならん。