第693回男塾「特別会計という闇会計」官僚の腐敗編 前編
「与論島での人生の再発見」最終回は本編後に配信する。
桜大志の再挑戦
我が国には、おそらく他の国には存在しないであろう「特別会計」という闇に包まれた会計制度がある。それは事実上、国家の「第二予算」にあたる。国会で予算編成の審議をしているのは総国家予算の一部にしか過ぎない「一般会計」でしかない。
特別会計の予算の方が一般会計よりはるかに巨大なのに予算の審議対象になっていないのは普通に考えたらおかしい。特別会計の予算規模は調べたら公開されているものの、メディアから予算規模の数字を積極的に発表しようとしていないのも解せない。暗黙の了解で覆い隠しているのが特別予算である。
「特別会計という一般会計の4~5倍規模の闇会計がある」と言ったら信じない人が多かろうが、それは真実で、特別会計なしに国家事業は動かないようになっている。しかも特別会計は昨日今日できたような新しい制度ではなく、特別会計という"番外の会計制度"がつくられた歴史は古く、その闇を暴くべく野党議員が代表質問したこともあるし、自民党政府が改革に取り組んだこともある。