第690回男塾「与論島での人生の発見」1
6月初めから計画通り与論島に長期執筆旅行に行った。与論ブルーが見える宿の三階の屋上ベランダで、ここちよい風に吹かれながら、日々、綴ったエッセイにあたる男塾が原稿としてあったのだが、優先案件が多発し配信を遅らさざるおえなかったが、やっと配信できる。
「外国人が自由に土地を購入できる唯一の国、日本」前編・後編、「特別会計という闇会計」前編・後編、と既に二つの論考が脱稿しており、筆者としたら早く読んでもらいたい気持ちで一杯であるが、ちょうどお盆休みに入ったのでバカンス気分になっている人も多かろう。時節柄それは後回しにして、羽休め中に気軽に私の「与論島物語」を読むことによって、あなたの「新たな人生の発見」のヒントになれば幸いである。
新たに出会う「人」が主役のエッセイ
与論島にもう二週間超いる(6月15日時点)。あと、8日は滞在しようと考えている。ひょっとするともっといるかもしれない。どうしても帰らなければならない理由はないからだ。気分次第でいいではないか。与論島滞在約二週間というこの時点での、与論島に来てから、思ったこと、考えたこと、気が付いたこと、の中間報告をしておく。
与論島は奄美群島の最南端に位置する。点在する島のことを「諸島」とか「列島」などと呼称するが、奄美は「群島」という。鹿児島県に属すが、北東に位置する沖永良部島までが本土の海、与論島からは沖縄の海となり、南海の孤島で人口は約5,000人だ。去年の9月にもこの島を訪れたが、ここに渡航するのは通算で5度目になる。気に入っているからリピーターとなっている。