2025/05/02

第681回男塾「映画『不都合な真実』の不都合な真実」前編

国際政治
環境問題
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第681回男塾「映画『不都合な真実』の不都合な真実」前編


「地球温暖化は二酸化炭素のせい」を定説化させたゴア氏
世界中で起きる「異常気象」の原因は「二酸化炭素」のせいになっている。その火付け役になったのは今から19年前の2006年に公開されたドキュメンタリー映画「不都合な真実」である。地球の不幸な未来を予測し警告する映画は世界中の人を震撼させ環境問題の議論が沸騰する機会となった。そしてこの映画は一過性のブームとして終わることなく、今も地球を支配してしまっている。


映画「不都合な真実」のポスター


それが真実であるならばよいが単なる一学説にしか過ぎず、しかも地球温暖化提唱者がその後産業界と繋がり、金儲けに利用し巨万の富を得ていたとしたら決して許されるものではない。後述するがあれから19年経過した今、「不都合な真実」の未来予測はことごとくはずれており、地球はゴア氏が指摘するような未来にはなっていない。映画も著書も一種の不都合な未来が来る「予言書」であったが、CO2排出削減は遅々として進まず今も大量放出は続いているというのに、ゴア氏が指摘した未来になっていない。


それでも環境論者も、そしてゴア氏は外れてしまった「不都合な真実」を認めることをせず、CO2大量放出と関連して世界中で異常気象が頻発していると言ってはばからない。


私もその映画やゴア氏の講演ビデオを見るにつけ影響を受けたことを覚えている。故石原都知事は晩年は環境問題に熱心に取り組んでいたがゴア氏の洗礼を受けた一人ではなかろうか。彼は「環境問題で地球は滅びる」と主張していた。

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