第678回男塾「あなたは特定の情報空間に属し偏った見方をしている」前編
新年度一発目の男塾はこれだ!
サウジアラビアの関係改善
今のところトランプ大統領が最も重要視しているのは、「ロシア」と「サウジアラビア」である。本音は「中国」と思うが、バイデン前大統領が世界を滅茶苦茶にして去ったので、その修復に追われており、東洋への介入はプライオリティが低く二の次のようである。火の手が上がっているところの消火活動が第一優先のようだ。「トランプ2.0」の初の外遊先を「サウジアラビア」を選択したのだから、トランプ大統領がいかにサウジとの関係を重要視しているか分かる。
トランプ1.0ではアメリカとサウジの関係は良かったのに、バイデン政治によって今は険悪になってしまっている。関係悪化はサウジだけではなく、中東諸国全体でアメリカの人気は地に堕ちてしまった。このことは誰が大統領になるかによって、二国間の関係は瞬く間に変化することを示している。サウジはアラブ社会を率いる盟主であるので、アメリカはサウジとの関係修復ができることによってアラブ全体との融和はたやすいと考えている。
ただしトランプ大統領が就任早々に一番目に会談した相手はネタニヤフ首相を選んだように、イスラエルと関係は言うまでもなく深いし、特にトランプ大統領に限ってはイスラエルに対する思いが並外れて強くネタニヤフ首相とは盟友の仲である。アメリカとイスラエルの関係の深さは、日本とアメリカの関係が到底及ぶところではない。ところがサウジにとって最大の敵はネタニヤフであるのだから、米国・イスラエル・サウジアラビアの三角関係は複雑である。
トランプ大統領は外国に依存しない独立した国家を好む。サウジアラビアには明確な国家ビジョンがあり、国民に目を向け、石油に依存しない豊かさを目指しており、そのための決断と行動が伴う独立自尊の国家だ。トランプ大統領はこのようなムハンマド皇太子はプーチン同様の「人物」であると思っており、トランプ流ディールによって関係修復は難しくないと考えている。