2025/01/21

第669回男塾「2025年1月・世界の世相」

国際政治
表示中のページ:1

第669回男塾「2025年1月・世界の世相」



この世は予測不能な世界
「2025年1月・世界の世相」と題して現在の取り巻く世界を鳥瞰してみる。「1月」と題したのには意味がある。所詮、1月の時点での見解でしかないという、ある意味「逃げ」であるし、リアリティでもある。次のレースで一位と二位に入る馬を完全に予測することは無理である。それは馬に聞いても分からないことだ。半年先にはまるで世界が変貌してしまっているかもしれないので未来は今の延長戦上にはないこともある。


能登半島の人達は去年の元旦の朝に今置かれている激変してしまった環境など、とてもではないが予測不能だったはずである。


「漆職人は輪島塗ができなくなる」、「港が地震によって破壊されてしまい、更に沖合まで海底隆起が起きて港として機能できなくなり漁に出れなくなる」、「居酒屋を経営していたが街の人がいなくなり商売は成り立たなくなる、それに従って自分たち家族生活基盤もなくなってしまう」、「和倉温泉は破壊されあの『加賀谷』が営業停止に追い込まれてしまう」、このようなことは考えられなかったし、そのような不幸な未来を考えるべきでもなかった。しかし自然の力によって現実を強制的に変更されてしまい、あの日から数多くの人の人生は変わってしまった。


復興途次の夏に今度は台風の襲来によって再び街が破壊されたり、大雨によって家屋が浸水することも予測不能である。まさか避難先の仮説住宅が床上浸水するなど夢にも思ってもみなかったことだろう。それは「神戸・淡路大震災」でも、「東日本大震災」とて同じこと。またガザで生活する人はここまで街が破壊され一年余りの期間に47,000人もの同朋の死者を出し、身内がこんなにも死んでしまい一人ぼっちになってしまう恐ろしい未来など想像したことなど一度もなかったことだろう。

続きは会員様のみに配信しております