第667回男塾「日本はドイツの失敗に学べ」後編
LGBTQがもたらす伝統的家庭と国家を破壊する思想
遂にドイツの「性差別」の撤廃は一線を越えてしまい、2024年4月にドイツで「LGBTQ」を巡る新しい法案が成立した。この法案通過によってドイツ人はいったい何を自分で決めれるようになったかというと、自身の「性別」と、新しい性に見合った「新しい自分の名前」だ。今までは戸籍に記載された性別および名前を変えるためには一連の手続きが必要だった。戸籍は公文書であるから、そうそう簡単に変更できないことはどこの法治国家でも同じ。
例えばドイツでは性別を変えるためには今までは医師などによる鑑定書が2通必要となるところが、「自己決定法」では鑑定書は必要なくなり本人が役所に届けるだけでOK。自分で「男」だと思えば「男」、「女」だと思えば「女」になれるというわけだ。申請が可能なのは14歳以上だが18歳未満の場合は申請にあたり保護者の承諾がいる。保護者が承諾しない場合は家庭裁判所が介入し子供の希望に沿って性別を決定することになるという。
それどころか政府はさらに14歳以下の子供にも性の変更を認める意向で、その場合は保護者が子供に代わって申請する。つまり両親の保護下にあるまだまだ分別のつかない子供であっても、両親の承認など必要なく本人の自由意志で性別も名前も変えることができるようドイツ政府は推進しているというわけだ。なおこれら全ての身体の形状、つまり生物学的な性別とは関係がない。あくまでも自分が「男」であると感じるか「女」であると感じるかの問題だ。
つまり外見がどこから見ても男性でちゃんと男性器がついていても本人が女性だと感じ、役所に必要な書類を届けるだけで法律上は女性になれる。無論、性器を除去する手術も何も必要ない。現代社会はこの状態でオリンピックにも出られるのだから始末に悪い。