第643回男塾「ハワイの物価を通して見えて来る日本の敗北」5
かつては敗戦し、国力が弱く、ドル円為替相場が1＄360円もした時代から、1985年のプラザ合意を経て、240円→200円→100円→78円まで円高が進行し強くなった「円」はどうしてこんなにも弱くなってしまったのか?
低金利政策によって為替は円安になった
様々な理由があるが「金利が低い」ことがかなり大きな要因としてある。
「金利」をいくらに設定するかは、各国の中央銀行が決める。中央銀行は直接に企業や個人に貸付をすることはしないため、中央銀行が決めた「金利」を元に市中銀行が金利を決めて貸付を行うことになる。言わずと知れたことで日銀は低金利政策を実施し続けている。3月に「マイナス金利を止めた」というが、何のことはない。金利が「ゼロ」に戻ったにしか過ぎない。