2023/10/11

第610回男塾「第二次世界大戦の分水嶺・ガダルカナル」2

軍事
歴史
表示中のページ:1

第610回男塾「第二次世界大戦の分水嶺・ガダルカナル」2




南太平洋海戦
10月26日に置かれたミッドウェイ海戦以来の空母同士の対決「南太平洋海戦」では、空母艦載機搭乗員たちの必殺の攻撃で米空母「ホーネット」を沈め、空母「エンタープライズ」を大破せしめている。ホーネットは東京空襲を行った空母である。この時搭乗員達は長距離攻撃を敢行し多数の犠牲を出しながら 「ホーネット」を沈める戦果を出しているので、連合軍と比較しての戦力はまだ拮抗していたことを証明している。


実は戦後になって初めて分かったことで日本軍は知らなかったのだが「 南太平洋海戦」直後、米軍は太平洋で行動可能な空母が一隻もないという危機的状況に陥っていたのであった。米軍のガダルカナル守備隊は撤退を考えたほどだったのである。戦後アメリカの歴史家の多くが「この時日本の連合艦隊が全ての兵力をつぎ込めばガダルカナルを奪い返すことができた」と言っている。好機は到来していたのである。


しかしここでも帝国海軍は兵力を小出しにして千載一遇のチャンスを逃すことになる。逆にこの剣ヶ峰で全兵力をつぎ込んだのは米軍であった。その違いが勝敗を分かつことになった。一概にヤンキーは家族主義で命をおしみ勇気がなく日本兵は勇敢であったとは言えない。米軍兵士も命がけで戦闘していたのである。

続きは会員様のみに配信しております