2023/07/26

第5回男塾「成長するものだけが生き残ることができる」5

ビジネス
経営
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第5回男塾「成長するものだけが生き残ることができる」5



第四原理「条件適応の原理」
「条件適応の原理」とは、成長物内部に保有する内的条件と成長物を取り巻く外的条件とが一致したときのみに成長する、という原理である。つまり外的条件の変化に対して内的条件を適応させることで、人間は創造性を生み出し、成長していくことができるという意味だ。この原理は最も理解しやすく異論の余地はないことだろう。経済界では「脱皮できない蛇は死ぬ」という格言を使うが、その考えに相通ずる。

外的条件というのは、既に述べたように、ラットイヤーの21世紀の世の中はとんでもなく早く移り変わる。世の中の変化に応じて、自分や自分の会社を変化させないと消滅することとなる。よって変化の激しい世の中であればあるほど、会社の変化のスピードを高めないとならない。

それは決して難しいことではない。雨が降ったら傘をさす、雨が止んだら傘を閉じる、寒かったら厚着をして、暑かったら薄着に変えることである。条件の変化に応じて柔軟にしかも迅速に対応しなければならない。そうしない限り、生命体は生き残ることはできない。地球が出来た時からこれは決まっていることだ。

そして企業もまた、実は生命体であると言えるので「条件適応の原理」がはたらいている。企業という生命体など本来ないが、企業は人の集まり、つまり生命体の集積が企業の正体である。だからその企業に勤める代表や役員や社員が外的条件の変化に応じて、柔軟に自らを変えることを拒んだりすると、てき面、「適者生存」の厳しい原理がはたらき、消えてなくなる。先ほど「企業もまた」と表現したが、いつも競争にさらされている「企業だからこそよけいに」と、表現した方がいいだろう。

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