第4回男塾「成長するものだけが生き残ることができる」4
第三原理「並列進行の原理」とは
第一原理「創造忍耐の原理」では、創造することがすなわち成長することだと述べた。しかして、第二原理「成長限界の原理」により、成長物が無限の成長を続けることはなく、必ず成長にも限界点が来るという事実を明かした。これもあらゆる事物に含まれる原理なので受け入れなければならない。
しかし、本論考の「成長するものだけが生き残ることができる」というタイトルからすると、成長の限界を突き抜け、成長を続けていかなければ生き残れないので、限界突破する理論が続かないと成長の原理として完成しない。それが、第三原理以降に出てくる構図になっているのが、「成長の原理」の全体像だ。
ゆえに、成長物には成長限界が来る、という原理を受け入れ、それを見越して「並列進行の原理」を活用することによって、成長の限界を回避し、成長を継続できる。
並列進行の原理は、成長限界を乗り越えるためには、「複数の要素を並列して進行させていくべし」と教える。上記の図に目をやって欲しい。第一の商品がまだ成長過程にあるうちに、同時並行で第二、第三の製品を開発し、或いは第ニ、第三の新規事業に取り組み、それを成長軌道に乗せるよう努力する。するとトータルとして、いつも成長商品、成長事業体を有し、全体の上昇カーブが途切れないようにするというわけだ。