第602回男塾「60歳からは、好きに生きてみよう」1
前回ちょっとしたシリーズとして、「60歳からのちょっとした健康論」を書いた。健康に的を絞った論考のため人生論まで説けていない。そこで書き残した言いたいことを今回「60歳から好きに生きよう」というタイトルをつけて書くことにした、というか書いてみたくなった。
私のブレーンは60歳前後の人が多い。経営者もそれくらいの年齢が大半だ。ゆえに興味深いタイトルだと思う。昔の60歳代は爺さんだったし、今も65歳から高齢者の枠に入れている。だから60歳代の後半から高齢者扱いされることになっている。そして75歳からは後期高齢者となる。
男性の平均年齢を82歳とすると第4コーナーを曲がったところ、それが60歳からだ。それは人生の総仕上げの年齢ということでもある。しかし今の60歳はあまりにも若いのも確かで、昔の同年齢と比較すると肉体的にも精神的にも10歳~15歳くらい若いのではなかろうか。
だから近現代における日本人の60歳代の生き方の見本はない。今の若い者たちに今の60歳代の生き方、過ごし方の見本モデルを作るのが我々の世代の男たちの仕事ではなかろうかと思う。「男たちの仕事」とあえて言ったが、ここは言わずと知れた「男塾」であるから、本論考はあくまで男の生き方として書く。女性の生き方は他の人に説いてもらえばよい。ではまいろう。