第597回男塾「日本の北と南で同時に起きている安全保障上の危機」前編
「民という者達には何も知らせる必要がない」
会社経営をしていても一般社員に知らせることのできない機密事項はある。情報漏洩の抑止のためにも新製品開発に関するトップシークレットのことなど、知らせることのできない事項はあるものだ。まして財務に関することならなお言えない。資金繰りが苦しいこと、隠密裏にM&Aを進めていることなど、言ってはいけない。
これが国家の機密情報となったら情報管制を引くのは当然のことと言えよう。国民の知らないところで大きな出来事が蠢いていることがあると考えるべきである。国民というのは真実が覆い隠された中で翻弄されるのである。
米国政府は宇宙人情報を沢山握っているものの国民に知らせることはない。時々、その片鱗がスクープとして出ることがあっても核心までいたらない。ハリウッド映画になることはあってもそれ以上の追跡は出来ないようになっている。
日航123便墜落事故は「事故」ではなく「事件」であることを男塾で特集したこともある。書いたことは100%真実であるが、ネット掲載すれば間違いなく「バン」されることだろう。当時の中曽根首相と後藤田官房長官が当然のことながら事件の全貌を知り了解し指示までしているが、墓までその秘密は持っていった。とても国民に知らせることなどできないことを政府首脳は平然とやっているのだ。