第595回男塾「ゴールドの未来と日本の衰退がよくわかる話」③
貯金神話が崩れ始めた日本
デフレ経済からインフレ経済に転換してしまった日本。円安基調、資源高、賃金アップ、ウクライナ戦争の長期化、このような様々なキーワードから導き出されるのは、今までのように日本人が大好きな「貯金」だけしていたら資産がどんどん目減りするということだ。デフレ経済ならば貯金をしていても円の価値は減らないどころか逆に増える。
だがインフレ経済は預金だけだとお金の価値は下がっていく。いうまでもなく、昨年から食料品、外食、電気代、ガス代、ガソリン代、などの生活出需品の値上げラッシュが続いた。電気料金は二年間で1.4倍になっている。エネルギー高騰や運転手不足による運送費の値上げもそれに輪をかけている。
流通コストのアップはそのまま製品価格に転嫁されるからだ。燃料費調達額は今夏には更に3~4割増と発表されている。4月にはまたまた3800品目の食品の値上げが決定している。物価の高騰は国内問題だけではなく世界情勢と関連しているため日本一国で抑制できるものではない。だから今後も続くと思う。