2023/03/07

第587回男塾「EV化にはトヨタを潰す『罠』が仕掛けられている」②~EV化はそのままCO2削減にはならない~

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第587回男塾「EV化にはトヨタを潰す『罠』が仕掛けられている」②
~EV化はそのままCO2削減にはならない~





EV車は日本自動車の優位性を損なうことになる
電気自動車を製造することは内燃機関自動車と比較するととてつもなく簡単で参入障壁が低くなる。そして「誰でも作れるモノは誰でも参入できる」ことを意味し、それは今の優越的地位を簡単に失うことになる。


これは「100年に一度」の大失敗にもなる可能性を秘めている。自動車の心臓部は言わずと知れた「エンジン」である。日本車の優位性は数あれど静かで故障しないエンジンにある。ひと昔前は高速道路や一般道で故障してエンコしているのは「外車」であった。そしてエンジンという内燃機関を作るには巨大な下請けピラミッドを形成しない限り単独では製造できないようになっている。だから安易に参入できない。


ところがEVになれば自動車の部品点数は圧倒的に少なくなる。「内燃機関とトランスミッション」が「バッテリーとモーター」に変わる。するとコストの40%はリチウムイオン電池となる。このリチウムイオン電池が曲者である。

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