2020/08/31

第463回男塾「戦中戦後の荒廃と子供たち」3

歴史
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第463回男塾「戦中戦後の荒廃と子供たち」3



内地に戻る引揚者で混雑
またこのころ話題になったのは、やはり海外にいた日本人たちの引揚げであった。終戦当時、中国や東南アジア、太平洋の島々には、約660万人もの日本人が在留していた。そのうち軍人は353万人で、その他は仕事や開拓のために居留していた民間人である。彼らの引揚げは終戦直後から始まり、翌年の末までに510万人が日本に戻ってきた。


     博多港での引き上げ船

しかし、その道のりは決して平坦なものではなく、特に苦難を強いられたのは民間人だった。引揚は軍人や政府関係者などが優先され、民間人は後回しにされたのである。私のおじさんたちも軍人として帰ってきたが、その理由について、「外地では日本が負けて、内地の民間人は占領軍に大変な目にあっている」という噂が誠しやかに、浸透していたと言っていた。それが理由かどうかは私にはわからない。

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