2018/06/08

第322回男塾「イスラエル紀行・アラブ論前編」2

歴史
紀行
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第322回男塾「イスラエル紀行・アラブ論前編」2

アラブ編なるタイトルをつけたが、いったいどこから書くべきなのか迷ってしまう。それほどテーマが膨大である。無論アラブ全体のことなど書けようはずがないので、イスラエルとの関わりにおけるアラブを書き、両者の不仲の原因が一体どこから来ているのか探っていく試みである。その途上で意外と日本人が知らない真実が炙り出されていくことだろう。

「ユダヤとアラブの争いの元は何なのか?」
「パレスチナ人とはどういう民族なのか?」
「パレスチナゲリラは今も存在するの? ガザ地区を拠点とするハマスって何?」
「どういう経緯でシオニズム運動がおこり、英米はイスラエルの建国を後押ししたのか?」
「何でアラブ諸国はエルサレムをイスラエルの首都として認めないのか?」
「どうしてトランプ大統領はエルサレムを首都として認め米国大使館を移設したのか?」
「今後、イスラエルとアラブは共存することができるのか?」

ざっとこんなところが論点になろうかと思う。十分一冊の本になるほどの膨大な内容だろうが、論点整理をして「アラブ論」として、いつか一冊にまとめて世に問いたいと思うが、まずは「男塾」で斬り込んでいく。「中東のことなど興味ないわ!!」とは、言わないでもらいたい。中東の紛争は地域紛争に留まらず地球の未来に関わることなので、「アラブ世界とは何なのか」を知っておいて絶対に損はないし、アラブを知ることにより、国際外交における報道がより一層理解できるようになることだろう。

現在、世界には大きく分けて二つの紛争地域を抱えている。北朝鮮、中国を極とする東アジアと、イスラエル、イラン、シリアなどを極とする中東である。その地域には、第三次世界大戦に繋がる可能性のある憎しみがたまっている。日本は地政学的に韓半島、中国には詳しいが、中東のことになったらチンプンカンプン????かもしれない。報道量が100対1以上なのでいたしかたがない。イスラエルがどこにあるのやら、イスラエルの東西南北はどの国と国境を接しているのか、正確に答えることの出来る日本人はほとんどいないだろう。

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