第298回男塾「日本人とユダヤ人、日ユ同祖論の真相に挑む!」4
「ひらがな」「カタカナ」の起源
日本とユダヤの共通点、類似点を見て来た。それは、日本の伝統文化的なものの中にさりげなく残っていたが、特に宗教の神事に関わるもののなかに色濃く残っていた。更に、最も驚愕したのは、日本人が我ら固有の単一言語として認識している、いかにも日本的な文字、言葉、発音、の中にこそ、ユダヤのヘブライ語が根付いていることだった。しかも、意味まで符合するのだから、日本とユダヤの繋がりを否定することは最早出来ない。
言語とは、その民族と他の民族を分け隔てるものであり、その民族を民族たらしめる文化そのものなのだ。その日本語という「言語」に、遠く中東の国の言葉が数語ではなく、3000語もの類似があるという事実は、古代日本に古代ユダヤが多大なる影響を及ぼしたというだけではなく、両国の深い交流の結果、ユダヤ的なモノが日本に根付くにいたったことを示している。日本語になった外来語として片づけていいものではない。
そこでこの際、日本語固有の文字である「カタカナ」「ひらがな」の成立に関する疑問を呈する。それは常々筆者が時間を費やした言霊研究の結果、一般的に言われているような、漢字の崩し文字から来たのではないという確信があるからだ。
日本の神社の見習い神官として住みつき、この問題を熱心に研究したユダヤ人のヨセフ・アイデルバーグ氏の推測では、「カタカナ」の語源はヘブライ語の「クタ・カナン」、「ひらがな」は「エラ・カナ」の意味ではないかと述べている。カナとはカナンの地つまりイスラエルのことを指す。つまり「カナン」発祥の文字であることを暗に示しているのである。