2017/02/08

第238回男塾トランプ革命1「トランプ革命で世界の秩序は・そして日本は?」前編

国際政治
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第238回男塾トランプ革命1「トランプ革命で世界の秩序は・そして日本は?」前編


はじめに前置きとして、この原稿を書こうと思ったのは昨年12月末だった。それはトランプ氏が台湾の蔡文英総統と電話会談したことがきっかけだが、書き始めて途中で手が進まなくなった。それは新大統領就任演説、もしくは一般教書演説が終わっていないので、トランプ氏の政策方針が変わる可能性も無きにしもあらずが理由であった。

しかし、トランプ氏は就任演説で、貿易や税制、移民、外交、軍事のあらゆる決定に関して、「力を合わせて米国を強くする。米国を豊かにする。米国を誇り高い国にする。米国を安全な国にする。米国を偉大にするのだ」と語り「米国の労働者と家族に利益をもたらす」といった米国第一主義も言明した事で、就任前に主張していた諸々の主張も、大きな変化はなかったことが分かった。

従って、同氏がこれまで示してきた政策方針は極めて明確である。それゆえ既存の政治家と明らかに違いがあり、政策実行に責任を持つ政治が行われるものと大いに期待したいのである。

今執筆している日時は1月28日だが筆者は驚いている。何に対してか?・・・・。トランプ大統領に対する世界各地からの批判ではなく、トランプ大統領の仕事ぶりにだ。その仕事能力、遂行力は、大統領就任前から優れているとは思っていたが、処理スピードの実践力は想像をはるかに上回る。かつて就任一週間余りでこれだけ判断、決断し次々と猛スピードで仕事を進める大統領、いや政治家がいただろうか。しかも、全て選挙期間中に「暴言」として言い放った考えをまったく訂正することなくそのまんま遂行しようとしている。

あのような数々の暴言を吐いていたが、大統領に就任したら大人の態度に変わり、大衆の票を集めんがために言っていた選挙戦向きの政策をそのまま実行することはないだろうと、見ていたが、あにはからんや、何と言っていたことを本当にそのまま実行していくので面食らっている。実に痛快な男ではないか。トランプ大統領は「私はいつも有言実行する男だ」と豪語している。

トランプ大統領は就任早々、わずか一週間あまりで既に14の大統領令に署名をした。代表的なものに、①TPPからの永久脱退②不法移民を阻止するメキシコ国境への壁の建設。しかも費用はメキシコ政府負担とする③IS壊滅計画④妊娠中絶を支援する国際団体、ペアレントフッドへの資金供与停止④中東・北アフリカ七か国の出身者および難民受け入れの停止⑤カナダからメキシコ湾への原油パイプラインの建設⑥製造業の手続き簡略化⑦入国審査厳格化⑧米軍の見直し。長期戦略の策定、核ならびに弾道ミサイルによる防衛網の見直し、などがある。選挙期間中に発言した選挙公約には、中国への45%の関税をかけるなど、まだまだあるので、それも実行していく可能性が高い

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