2016/11/21

第226回男塾「砂糖は体も心も狂わせる」2

健康
医学
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第226回男塾「砂糖は体も心も狂わせる」2



砂糖は体だけではなく、心まで狂わせる「化学薬品」であることを証明する事例

(事例1)砂糖をやめたら悪童が良い子に・悪童マイケルの物語
1964年にロンドンで開催された「社会精神医学国際会議」で、リチャード・マッカーネス博士が次のような衝撃的な報告をしている。ファミリー・ドクターであるマッカーネス博士は、ある中流家庭の、小学生になってまもないマイケルという坊やを長い間診てきた。マイケルは、勉強にも遊びにも集中できず、忍耐強く何かをやり通すということもできず、家庭でもすぐ玩具を壊すし兄弟を引っかいたりして喧嘩が絶えなかった。いつも落ち着かず、手が震えており、話をしようとするとどもるし、いつもイライラしており情緒不安定で爪を噛んでいた。マイケルは典型的な「悪童」で、しかも夜もよく眠れずしばしばひどくうなされてもいた。そこでマッカーネス博士がマイケルが日常どんなものを食べているか調べてみたのだ。するとマイケルは「鍵っ子」で、生活が不規則で、自由に使えるお金で毎日自分の好き勝手な食事をしていたことが分かった。毎日の主食は、アイスクリーム、ケーキ、チョコレート、精製シリアル(コーンフレークなどの類で、たくさんの砂糖とミルクをかけ、バナナなどを加えて食べるもの)、ボン・ボン、ミルク・セーキ、白ぱん、加工食品ばかりだったのだ。

マッカーネス博士は、マイケル坊やの問題は深いところで日常の食物と関係があることを直感した。博士はマイケルに、それらの食べ物をすべてやめさせ、特に砂糖はいっさい食べないようにして、代わりにたくさんの野菜と黒パンを食べさせ、肉類も控えさせた。このような食事を1週間続けさせたところ、「悪童」の諸兆候は目に見えて消えていき、数週間もたつと以前とは驚くほど違ったよい子になったという。その後試しに以前と同じような食事をとらせてみたら、以前と同じような「悪童」に戻ってしまったという報告がされている。そこで、再び「エリミネーション・ダイエット」という砂糖を一切用いない食事に取り組んだところ、マイケルは「よい子」に変身していったというのである。


(事例2)「不良少女」らが普通の女の子になる
1972年、「ジャパン・タイムズ」紙に、「ロンドン・サンデイ・クロニクル」紙の驚くべき記事が報じられた。ロンドンの「救世軍」の病院に、17人の「品行不良」の、種々の青少年犯罪を犯した少女たちが入院させられていた。診断は「不適応症」だった。医師たちが調査をしてみると、彼女達は、白ぱんとマーガリン、安物のハム、大量の砂糖入りの紅茶、缶詰の肉や加工肉、一番栄養の高いものとしては魚やポテトチップス、という食事を続けていたことが分かったという。

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