2016/10/24

第220回男塾「健康維持の決定版は『塩』にあった」 3

健康
医学
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第220回男塾「健康維持の決定版は『塩』にあった」③



新陳代謝の働きをよくする塩分
一倉理論では体の「新陳代謝」を特に重要視している。新陳代謝の新陳とは、栄養分を細胞に供給することであるし、代謝とは、老廃物を細胞から取り去ることである。その肝心な新陳代謝の働きをよくするものが塩分であるので、その塩分が不足すると新陳代謝が働かなくなる。それが健康を阻害し病気への道を開いているというわけだ。

一倉氏は「このように塩は新陳代謝の基本機能を果たすからこそ、塩分不足は新陳代謝障害を起こし、全身の全ての細胞に栄養失調を起こすのだ。そのために全身の生理機能が低下する、という事態が起こる。かくて人体の最も弱い部分に病気とか症状とかになって現れる」。と、病気の原因を喝破する。

つまり、対処療法がまちがっているからこそ、根本的に病気を治すことができないのであるということだ。その病気の症状が現れているところだけが病んでいるのではなく、塩分不足により、新陳代謝障害を起こし、その結果弱い身体の部分に症状として現れているのだから、そこだけを診断して処方箋を下すことそのものが間違いということになるのである。

つまり、総合病院の専門分化は効率面では、いたしかたない面があるが、体を総合診断する機能がないと、それぞれのエキスパートの専門医がその個所だけを見て診断を下すようになるのだが、それは真の原因から外れることを意味する。

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